246(日曜夜更かし俱楽部)

タイトル:日曜夜更かし俱楽部

※本人の楽曲を聞きながらインタビューを読めます

2018年の年末に、自身がボーカルを務めるバンド「日曜夜更かし俱楽部」の1stミニアルバム『今夜晴れたら』を発表し、弾き語りソロを含めて月に10本前後のライブに出演する246(にしむ)。

まさに音楽とともにある男は、あまりにも斜め上すぎる着眼点を持つ。
その着眼点ゆえに auly mosquito の編集長を務めることになったのだ。

一貫した信念があるのか、はたまた思いつくままに行動し発想を得ているのか。
彼の頭の中は一体どうなっているのだろう。

用意した13の質問でその全貌に迫る。

<インタビュー>

-なぜ音楽をやっているのですか
246
: そうですね、聴くのは元々好きなんですけど、音楽に関しては自分からもアウトプットしたいなというのがあって。アウトプットをしないと、変な例えですが、「悔しい」というのが自分の中にあって。

例えば漫画など、色々表現はあるじゃないですか。読んでいて面白くて好きな作品はあるんですけど、自分で漫画を描いて世に出そうという気持ちまでいかないですね。ただ音楽に関しては、自分でもアウトプットしたいという想いが唯一ありますね。

-創作の方法について教えて下さい
246:二つ、三つ方法があります。それを同時並行で進めていて、どれが最初に来るかはその時々で違いますね。
一つは「曲のタイトルから決める」というのがあります。「自分のライブのセットリストにこういう曲があれば、面白いな」という感覚ですね。最近のライブで歌った『さよなら、平成の夏』という曲もまさにその方法で作りましたね。

後は日々、色々と考え事をする中で、「これは歌詞のテーマになるのではないか」というものを頭の中でストックしていて、曲のタイトルとうまくリンクすれば膨らんでいきます。
メロディに関しては、ぱらぱらと何となく、ストックをしています。メロディのいくつかのパーツを持っていたり、後は「こういうリフを使おうか」と思ったりですね。

あまり、ゼロから創ることはないです。「いざ、作るぞ!」という感じはなくて、アイデアと曲がマッチすれば作品になります。

 

-好きなアーティスト、憧れのアーティストを教えて下さい
246:一番大きいところ、ルーツは小室哲哉さんです。
小学1年生の時に自分が音楽に興味を持つきっかけになりました。地元の香川から徳島へ家族で出かけているときに、カーラジオからglobeの『DEPARTURES』が流れてきました。それまで耳にしたJ-POPや学校の授業で聴いた音楽とは、違うひっかかり方をしましたね。イントロがすごく印象的で、静かに始まってサビに向かって盛り上がって…。小学1年生までに聴いてきた音楽の中では斬新でしたね。

それと、『DEPARTURES』は冬の歌なんですけど、そのときも季節はちょうど冬で、もしかしたら車の外の風景とかとマッチしていたかもしれません。そういう惹かれ方もありました。

 
-あなたを構成する9つの作品を教えて下さい



 

※左上より順にコメントをいただいています

・globe『globe』
ルーツでもあるglobeのアルバムです。売上枚数は400万枚以上!今聴いても、どの曲もアレンジが色褪せず格好良いですね。小室ファミリーの作品の中では、少し異質な雰囲気さえ感じる名盤。

・GLAY『pure soul』
1曲目の「YOU MAY DREAM」のギターソロに、ロックの初期衝動を突き動かされました。
GLAYがきっかけでロックバンドをやりたいと思いました。特にリーダーのTAKUROさんは、僕にとってのヒーローです。

・NUMBER GIRL『NUM-HEAVYMETALLIC』
NUMBER GIRLを初めて聴いたのがこのアルバムで、「INUZINI」という曲のリフで頭に雷が落ちましたね。。正に「6本の狂ったハガネの振動」で。
先日の再結成のニュースは本当に驚きました。

・くるり『NIKKI』
このアルバムに収録されている「Baby I Love You」が好きで聴き始めて、くるりは13年以上聴き続けています。
「好きなバンドは?」と聴かれると、「くるりです」と答えることが多いです。

・ストレイテナー『Dear Deadman』
「Melodic Storm」という曲がファンになるきっかけでした。
ボーカル・ギターのホリエさんからは強く影響を受けています。歌唱力が邦ロックバンド随一で、使っているギターやアンプのセッティングも参考にさせていただいています。

・エレファントカシマシ『昇れる太陽』
色々うまくいかなかった時期にこのアルバムがリリースされて、支えてもらっていました。
50歳を過ぎても、バンドのピークを何度も更新しても「まだまだロックをやりたりない」という宮本さんの姿勢を見ると、自然と背筋が伸びます。

・KNOTS『ヘルメンマロンティック』
学生時代に後輩からKNOTSさんのコピーバンドに誘ってもらったのがきっかけで知ったのですが、後輩以上に僕がファンになってしまいました(笑)
KNOTS BAND(KNOTSさんのバンド形態)は僕にとって理想的なバンドの在り方です。

・バズマザーズ『Disc Harassment』
「場末ポップバンド」をコンセプトにしているところや卓越した日本語のセンス、夜を感じるギターの響きなど、大好きです。
ボーカル・ギターの山田亮一さんは、弾き語りで246企画に出演していただいたこともあり、大変尊敬しているフロントマンです。体調を崩されて活動休止中で、1日も早いご快復を願っています。

・永原真夏『GREAT HUNGRY』
元々SEBASTIAN X(永原さんがボーカルのバンド)のファンで、永原さんソロもとても好きです。闇をも抱き締めてしまう圧倒的な陽の力を感じます。
このアルバムは個人的2018年ベストアルバムで、特に「FIRE」という曲の「ファック ユア ボーダーズ!」というフレーズにはいつも勇気をもらっています。

 

-創作をはじめるきっかけを教えて下さい
246:それも小室哲哉さんへの憧れですね。
キーボードを弾く人ということはなんとなく知っていましたが、当時、小室さんは演奏でよくギターを弾いていて、格好良いなあと思って。それを見て、妹といとこたちと、自分で音楽ユニットをしたらどうなるのかなと空想していましたね。曲を作るところまでいかなかったですけど、globeみたいなユニットを組もうかという話まではしましたね(笑)。

その時に、「自分で曲を作る」という考えが生まれました。
初めて曲を作ったのは小学6年生の時で、割と自由に何でもできる自由研究で半ば無理やり友達をさそって、僕が作詞・作曲をしてみました。そのタイトルが「2000年」でした。「2000年問題」とか、懐かしいですね。世紀末思想を歌っている曲ではないですけど(笑)。カセットテープに録音して、自由研究の作品として提出しましたね。教室にあるラジカセで流したりしていた記憶があります。
その曲は今も弾こうと思えば、ギターで弾けますね(笑)。

-ライブ活動はいつから始めたのでしょうか
246:オリジナルをやり始めたのは、24歳でしたね。そんなに早くはなかったです。
学生時代ずっと軽音サークルでくるりとかのコピーバンドをやっていました。卒業しても音楽は続けたいなと思っていて、当時は今の日曜夜更かし倶楽部※1とは違うメンバーで、スリーピースバンドをやっていました。3人でスタジオに入ったりというのを1年半くらいやっていたんですが、いざライブをしようというところまでいかなかったです。

僕は早くライブハウスに出たい気持ちが強くて、まずは弾き語りから始めましたね。バンドをやっている先輩にライブハウスのブッカーの方を紹介していただいて、初めて出演したのが西荻窪のFLATというライブハウスでした。

日曜夜更かし倶楽部※1…246がボーカルを務めるバンド

–今後の目標について教えて下さい
246:コンスタントに音源をリリースしたいですね。ボリュームはさておき、4曲入りEPだったり、ミニアルバムの単位です。後は色々な方に見に来ていただけるように、ライブしていきます。

-こどもの頃のエピソードを教えて下さい
246:初めて曲を作ったときのエピソードでもお話ししましたが、小学6年生の夏休みの自由研究で作曲をして、カセットテープに録音して提出したんですね。

そしたら、全校朝礼のときに体育館のステージでその曲を演奏させてもらえることになりまして。
仲の良かった友達2人に、ボーカルと、タンバリンをお願いして、僕はアコースティックギターで、3人でステージに立ちました。僕は楽しかったんですが、友達2人はやりにくそうで、申し訳なかったです(苦笑)。

通っていた小学校が全校生徒500人強だったので、例えると新宿LOFTソールドアウトくらいの規模でしょうか(笑)。あのときが、今のところ僕の人生の中で一番多い人数の前でライブをした機会なので、それを超えるのが音楽活動の目標の一つでもあります。

–10年後はどうなっていると思いますか
246:40歳になってますね(笑)何らかの形で音楽はやっていたいなと思っています、状況によると思いますが。
好きなバンドをみると良い年のとり方をされているなと感じます。すごく長くバンドをやっていて、今も現役で、それが格好良く見える。そして、周りからもずっとやってほしいというニーズもある。そういう風になれたらいいなと考えています。

–お金についてどう思いますか
246:お金・・。僕は、お金は本当に苦手で…。
あんまりしっかりしていないと思いますね、何も胸を張って語れないです(笑)。

でも、お金ってやっぱり大事だなと思います。
個人的な気持ちとしては「お金ではないという一言ではすませられない」という感覚はあります。

–音楽をやっていなかったら何をやっていると思いますか
246:ボートレーサーになっていたはず。スポーツとして競艇が好きなんです。レース自体にスリルがあって展開も分かりやすいですし、レーサーたちのせめぎ合いとか人間ドラマといった背景があって、そういうところが好きですね。

–表現形式に関するこだわりを教えて下さい
246:好きなバンドの形態と一緒だからです。自分でバンドをやると考えたら、6人組とかのイメージは湧かないです。今はキーボーディストがいたら、入れたいなとか思いつつ、3人ないし4人ですかね。

後は最初にライブハウスに出るきっかけになった弾き語りですね。
バンドで活動できなくなって、1年以上弾き語りのみの活動をしていた時期もありますが、元々は弾き語りをやるつもりはなかったです。でも、今はやっていて楽しい。もちろん、バンドの片手間としてやっているつもりはなくて、歌とメロディをどうすればストレートに伝えられるかという意識を持ってやっていますね。

–どんな人生にしていきたいでしょうか
246:自分自身充実していて、周りの人にも良い作用を与えられたいいなと思います。今のところは、そんなに長生きをしたいとは思っていないです(笑)。

「ちょっとした行動で、世の中の悲しい思いをする人がわずかでも減るのではないか」と考えることもあって、そういうのに多少なりとも、役に立てたら良いなと思っています。『日曜夜更かし倶楽部』というバンド名も、”日曜日の夜”という、普通、目を背けがちなテーマをあえてバンドの前面にもってきて、それでどういうリアクションがあるのだろうと…。他の人が思いつかない、自分が思いついたことで、周りの人にプラスの作用を与えられたら良いなと思います。

【アーティスト情報】



246(日曜夜更かし俱楽部)

【プロフィール】
1988年5月生まれ、香川県出身。
2012年に田舎のドブの匂い系バンド・日曜夜更かし倶楽部を始動。
2014年7月に弾き語りでライブハウスに初出演し、以降、バンドと弾き語りの2軸でライブ活動を展開。
2018年12月に日曜夜更かし倶楽部1stミニアルバム『今夜晴れたら』をリリース。
自主企画 「ONCHIKU PAJAMA PARTY」を主催。



   【作品情報】
   タイトル:今夜晴れたら
   値段 :1000円
   発売日:2018年12月9日

   【収録曲】
   1.overture いつかの朝焼け
   2.浜街道を西へ
   3.果てしない芋堀り
   4.あゝ涙袋
   5.日曜夜更かし俱楽部
   6.ただ春の夜の
   7.今夜晴れたら