【『要約』/笹谷創】

 
着地点を探すような覚束ない音色。それは茜色の空に消えゆく童子の鼻唄の様。
同時にそれは、よりどころないところまで分解された音を再構築した証だろう。

自然界、あるいは浮かんでは消える心絵に直接イヤホンジャックを。
笹谷の作品には、一切の偏見を剥ぎ取ろうとする執念を感じる。それは優れた作り手として正当な態度であり、素養であろう。

レビュー:堀口晋作