『今もなお、表現を探す』
感情移入は自己を滅ぼしうる危険性を孕む。
また、大きな喜びを得ることもできる。人間は情を持ち接することで、他者に自己を投影していたり。その中で育まれて、自分を見つけるというより見出す感覚。共感することと孤独であることは交わることはないのでしょうか。心をえぐり取れるゆえに、意味の通っていない滅裂とした、言葉の羅列さえも作品と呼ぶのでしょうか。分からないものと対峙した時の人間の反応。異常に正常化された日常。常にあること。詭弁的散文、論理的思考。曖昧に甘えた駄文。感情は矛盾しているのだから、それを綜合もせず、並べる。意味は不明だが、可能性は意外にそういうところに十分にあると思っている。意味不明のあり方、作為的に滅裂させているという当人の意識があれば、成り立つ。
(2019年3月18日 心象記より)