Music Video/楽曲映像

【MusicVideo】


【怠惰/さがしもの】

舞台は三島。地元の名産やみんなが楽しみにしているお祭り、街には十分な愛情がある。駄菓子屋に集まる子ども、時代とともに廃れてしまう商店街。ここで過ごしてきたとてつもない長い時間。地方から都会へと働きに行くとすべて実感を持って感じられる。当たり前にあった川のせせらぎも、ここにしかないものを知るのにずいぶんと遠回りをしたもんだ。たくさんの人々がいて、この町、地元がある。
                
                                           


【広崎式部/highway】
「Jalen/Just For To nite 2k12 (Remix)」

妖艶な雰囲気に包まれ、悲観も情愛もなくただ過去を思い出す。その細かな感性を表現する広崎式部の色彩感覚は他に類をみない。シンプルな言葉の羅列は抽象的な情景を美しく引出し、聴くものを”思い出”の中に引きこむ。夢うつつの世界観にはまるものと創りだすもの。その相互の存在はある種の快楽であり、人間の本質をみる。今のこの空間が現実である必要はないのである。
                
                                           


【笹谷創,堀口晋作/既望】

「無抵抗に足ばかり向くが 禁じられたかのように寡黙でいる」客観的に真実を突き詰めるとは、皮肉を知ることである。それでもなお、言葉を落とすことをやめない堀口晋作、むしろ、だからこそ淡々と詩を読み上げる。笹谷創の少し掠れたような声は、なおも人々をやわらかく包もうとする。同質の視点を持ち得るふたりの根源は虚無なのか狂気なのか、十六夜にいったい何を託したのか。疑問が尽きることはない。

                
                                           


【大月健三/指切りげんまん】

約束は美しく、とても、脆い。幸せな日々を過ごした二人の淡い恋の結末は。会えなくなった人を今、あなたはどう考えますか。感謝することは情けないことで、負けたことなのでしょうか。前に進むとは後ろに”ありがとう”を持つことであると教えてくれる。大月健三の一生懸命でひたむきな声は、とてもやさしい。それは夕暮れに照らされ橙色に染まる河川敷のようだ。
                
                                           


【堀口晋作/山頭歌】

「あたたかい 白い飯が在る」と種田山頭火は詠んだ。あまりにも人生を捨ててきた男の発した言葉。そこに惹かれた詩人・堀口晋作はひたすら歩き、もくもくと詩を浮かべる。険しい道を歩くことで得られる不安に彼は強く興味を持つ。人間の感情は自然に支配されている、そのコントロールを逆手にとる。それは綿密に構築された手法ではなく、ひたすら自分の好きな山頭火をなぞった結果なのだ。
                
                                           


【日曜夜更かし俱楽部/果てしない芋堀り】

音楽を”芋掘り”になぞらえたのはおそらく世界初である。偏狭的なまでの愛情と遥か斜め上をいくその着眼点に驚きを隠せない。それでいてポップさを持ち合わせているのだから、末恐ろしい。
日曜夜更かし俱楽部が演奏する「果てしない芋掘り」。そのアーティスト名と曲名のセンスがおのずと感じられ聴く前にすでに心が躍るという稀有なバンドであるのだ。
                
                                           


【笹谷創/秋の声】

シンプルでよれたビートの繰り返しが、思いもよらない耽美な世界に連れて行ってくれる。楽曲が進むとその世界に沿うように、ピアノの旋律が自然なままに入る。映像にはフランスに台湾、トルコと世界各地の名所が写り込む。
質のいいコマーシャルのような音楽と映像が見るものを飽きさせない。反して、作曲家の顔が見える音楽でもあるのだ。