『考え抜け、私。』
秀でていることでしか、入れない領域。それは肩肘張ったものではなく、積み重ねてその境地に入ったのだと。尊敬の念がすごいけど、音楽している以上は、それらを参考にして自らがどうするのか。
あえてそれをしているのと、それしかできないのでは、やはり差は歴然。御託を並べれど、明らかに出る。兎角、目の前の課題をクリアしていくしかないのだけれど。
ご本人たちはどういう感覚かはわかりかねますが、音楽を信じていいのだと、勇気をもらえた。
勇気をもらえる時点で圧倒的な差があるけど。人は比べるものでは全くないけれど、音楽を高めていこうと思えば、「比べる」こと、避けて通れない。
そういう概念がない方ももちろんいらっしゃると思うけど、頭に浮かんだ以上逃げられない。気づいたからには戦うか避けるか、主体的に選択しなければならない。それは無味乾燥な行為であれど連続して、音楽を創ろう。自分は、世を取り繕うために学んだ処世術みたいな音楽を愛したわけではない。考え抜け、私。
(2019年5月10日 心象記より)