『抽象的な疑問』
美しさに不在しているのはなんだろうか。日記という形態自体が美しくないのであろうか。俗物的なものに美は宿らないのか。美というものが崇高であるという前提でさらなる高みを目指す、人々を高揚させるべきものなのか。本質をついたようなものは、美しさと反対にあり、ただただしけた冷たいものなのであろうか。
その文脈でそれらしいこと。それをどのように捉えればいいのだろうか。ただ世界に入らずに、外から眺めている、観察者であり無意味な存在なのだろうか。疑問は足を鈍らせるのだろうか。前提にある設定を疑うことが何になると言うのだろう。どういった可能性をも秘めているというのは、どこかで諦めているのだろうか。小さくまとまっても仕方のないと思うこと、疑問からの決意は偏った思想を生むだけなのだろうか。抽象的な疑問が止まらない。天気がぐずついている。
(2020年07月28日 心象記より)