まだ生まれていないことがあることに気がついて、どうにかして生みだそうとしては失って
本当のところ、なにがどう正しくあれるのかなんてきっと誰も知ってはいなくて
だからわたしたちは愛するんだね
こわくてもうるさくてもうっとうしくても、愛するんだね
また明日ねが繰り返される毎日の中で愛というものがほんの少しでもまた明日を繰り返すものになっているとしたらいいなあ
また明日も愛が
「無味乾創(無味 + 笹谷創)」という名義で下記6つの『愛について』の詩を書き小さな詩集にしてみました。みなさまの「愛について」の見解や言葉を募っています。ページ下の返信コメント欄に「愛について」書きこんでくだされば本ページに掲載させていただきます。
1. 起床の愛
2. お見送りの愛
3. 社会生活の愛
4. 就寝の愛
5. お迎えの愛
6. 愛
(詩集はこちらよりご購入いただけます。)
※可能であれば返信コメントにお名前のイニシャルをお添えください
Initial Name:S
愛について全く見当もつかなかった歳の頃、愛ってなんだろう?って友達と夜遅くに電話してた。多分それは愛に満ちていた。
Initial Name:M S
愛は風船🎈
相手を思う気持ちが大きくなったり萎んだり
時には飛んでいったり…
でもそれはさらに大きな大きな風船を掴む為の試練となる
Initial Name:H.T
「・・・うん、それは確かに言い得て妙で、今って偶然が無くなっちゃってるなって思うんですよ。いや、というか、偶然か分からない出来事が増えてきてるなって」
―偶然か分からない?
「例えばですよ、LiLiCaって歌い手さんが昔いたんだけど、昨日急にLiLiCa聴きたいなぁってYouTubeで探したんですよ。若い頃はけっこう聴いててね、あぁやっぱ良いなって。んでね、ボク毎朝ラジオでクリス君の番組流しながらウォーキングするのが日課なんだけど、今日のゲストがそのLiLiCaだったわけ」
―えっ
「もうびっくりしちゃってさ、今のあなたとおんなじ反応。前歩いてた人振り向かせちゃった。全然知らなかったんだけど、結構しばらくぶりに活動再開するんだって。それはそれで良いニュースだと思うし、めちゃくちゃシンクロニシティ起きちゃったなって思ったんだけど、同時に、これってホントに偶然なのかな?っていう自分も居たんですよ」
―なるほどですね
「だって全部明け渡してるわけだからさ。履歴を。ボクのスマホは位置情報がオンになってるわけで、ラジオもアプリで、連携されてるわけでさ」
―なるほどですね
「歩いた後はコメダ行くんだけど、ちょっと考え込んじゃってさ、そもそもなんで昨日急にLiLiCa聴きたくなったんだろう、とか。でも結局もう分からない。もしかしたら、何らかの力が働いて、こうなるように誘導されてたのかな、なんて被害妄想だよなぁ、でも100パー否定しきれないよなぁって。だって、昨日のタイムライン全部おぼえてる人っていると思います?気づいたらコーヒーも冷めちゃってて」
―なるほどですね
「まぁ、言っちゃあ、ダイレクトマーケティングってやつですよ。恋人作るんだってそうでしょう?ボクはやって来なかったけど。”価値観マッチング”てやつ?で、それって別に悪い事でもないと思うし。あ、もちろん、てか絶対クリス君も番組サイドの人も、LiLiCaさんだって、ねえ?そんな事はやってないと思いますよ。ただ、そんな事を勘ぐってしまった自分がいただけで」
―なるほどですね
「そいでね、こうして話してて分かってきたんですけど、やっぱ昨日今日あったこの出来事は、偶然であってほしいなって、ボク自身どっかで思ってるんでしょうね。誰かの誘導じゃないって。だって、クリス君とは長い付き合いだし、LiLiCaさんの曲は当時のボクにとって安定剤みたいなもんだったから。うん。愛ですね。判断材料はやっぱ愛ですよ。」
―・・・なるほどですね
Initial Name:s.h
愛とは、打算や扇情にまみれた私の人生において、数少ない安らぎである。
その本質は非合理と献身であり、そこからもたらされる充足にある。
Initial Name:Y.W
ヒトがヒトを愛するにあたって、
身分や将来、性別など色々な前提を考え(させられ)るようになってはや幾年
澄んだ愛が誰かの心に灯されることがあるのだろうか。
それでも私は願いを込める。
純愛が世の中をひたひたに満たしてくれる日が来るように。
Initial Name:y.s
この感情を愛と呼ぶのならば。わたし、もしかしたら今までは愛しているつもりだっただけかも知れない。あのひとに出会って初めて気づいた。誰かを愛することはじぶんを知ることだということに。
これまでなるべくじぶんの内側を覗き込まないようにして過ごしてきたから、わたしはじぶんのことをほとんどわかっていない。
ずっと避けてきた。じぶんを守るために。こころとからだが離れてしまわないように。けれど、近頃少しずつじぶんの形をとらえようとし始めているのは、たしかにあのひとの影響だとわかる。
あのひとの存在に触れる。そばにいない時にも、そこここに感じる。心臓の音。体温。匂い。クセのある髪の毛の硬さ。からだの厚み。集中した時に少し口が開く癖。胸に響く声。なんでそばにいるだけでこんなに落ち着くのだろう。わたし呼吸をしている。あのひとの輪郭を思い描くだけで、気持ちの深いところまであたたかいものが染み渡るようになる。急速で世界に色がついたみたいになる。モノクロームの映画が着彩されてコマ送りで次第にカラーに移り変わる場面のようだ。
出会った頃は、そういう意味ではまったくこころが動かなかった。育った環境も地域も属性も外観上の好みのタイプともまったく重ならない。感情が見えにくく本心がわかりにくいひとだから警戒もしていた。なるべく距離を計ろうと。それなのに。気づいたらいつのまにかこんなふうになっていた。あのひととわたしはこんなにも違うのに。別々のふたつのからだに分かれて生まれ落ちたわたしの片割れなのかも知れない。もちろんそんなはずないのに、何度も錯覚してしまう。
ひとには、わたしと、それ以外しかいない。このからだは借り物で魂の入った器だ。いつかはここからいなくなる。精神と肉体の分離。いつもここにいるのに他人事みたい。世界はあってわたしもあってそれは近いのに遠くてぼんやりとまばゆい。美しい。欠けている。かなしい。一緒にいてもひとり。なんて不確かなんだろう。全然わかんない。ただ。そばにいたいの。あなたの。
あのひとに出会って初めて気づいた。誰かを愛することはじぶんを知ることだということに。じぶんを知ってなお、わたしと違う形のあのひとを愛していることに。それでもやっぱり愛についてわたしは何も知らない。
Initial Name:T.S
自分がしたいと思った事を嫌がらないでくれる事が愛だと勘違いしていた時期がありました。
自分がしたいと思った事を我慢出来る事が愛だと勘違いしていた時期がありました。
Initial Name:H.S
昨晩わたしの部屋に居た天使の話では、愛というヤツはそんなに大それたものではなく、偉くも凄くも素晴らしくもないらしいです。なぜ先人たちが多くの愛を紡ぎ、語り、歌ったのかとわたしが尋ねると、愛というものはそこかしこにただあるだけで、その愛の存在を共有し、伝え合い、慈しみあい育むことがヒトの美しさであると天使は教えてくれました。天使の話が優しい嘘であっても、本当の話でも、あの夜、あの部屋に確かに愛が飽和していたことをわたしは覚えています。
Initial Name:S.H
愛がなんたるかなんて
きっと知る由もないけれど
偶数枚に切られた食パンが
揺らすレジ袋の曖昧な揺らぎも
愛のひとつでありますように。
Initial Name:s.u
私たちは誰かを愛することによって、人生の意味を果たすことができる。
愛の行為とは与えることである。相手に自分の中に息づいたものを与えることである。
愛の行為によって、精神の面でも肉体の面でも相手の中に何かを生み、子どもを産むことができる。
人は子どもを産むことによって不死にあずかることができる。
私たちは、誰かを愛することによって、愛する人の中に生き続け、永遠に生き続けることができる。
Initial Name:m
愛が欲しいなんて不健康な願いはもうとっくに通り過ぎていていずれ全て消えてしまうならせめてこれから起こりうる最悪な未来だけは避けたいと限りなく譲歩した「祈り」のようなものだけが私に残された愛と呼べるもの
Initial Name:t
アドレナリン、というやつでしょうか。いつ鼻を砕かれるかわからず、生き延びるためには鼻を砕かなければなりません。その駆け引きと恐怖が全身の血流を加速させ、細胞にガソリンを止めどなく流し続けるのです。もはや戦うことはありませんが、そこにはある種の、偏屈な愛があったように思います。人々が言葉で近づきあい、すれ違うのと同じ、心臓を握りしめる逡巡がありました。
今は、私のうちに染み渡る最も柔らかく優しい感情を、愛と呼んでいます。