神社と音楽に共通するいち要素として「技術」は欠かせません。技術を極めた人の演奏や歌声は芸術に昇華されるレベルで、わたしたちを魅了しますが、「神社に技術要素ってあったっけ?」と思う方もいるかもしれませんが、あるのです。
とりあえずこちらをご覧ください。
これは埼玉県八潮市、八條八幡神社の本殿(神社の奥の方にある建物)で、明治時代中期の1891年に造られたものです。
ふつう、神社の本殿はこういう感じ。
なのですが、上記と比較すると、彫刻の作り込みの細かさが分かるかと思います。
また、この彫刻は装飾を適当に彫っているのではなく、よく見ると人が集まっているらしき絵が彫られています。
これは1889年に発布された、大日本帝国憲法の発布式の様子なんですね。
驚くべきことは、発布から2年でこの彫刻を完成していることです。(普通、4~5年はかかるらしい)
これは、もう神社公式のグラフィティと言っても過言ではないでしょう。
埼玉ながらかなり交通が不便な場所に鎮座していますが、ご興味のあるかたはぜひ参拝してみてください。
【Link】
goshuin_memo(Instagram)
その2:大曽根八幡神社
『音楽とアートと神社』コラム