第18話

フルネームで検索すると真面目な人ほど足が付く


 自分は年一くらいのペースで、たまにその場で思いついた小中学校のクラスメイトの名前でGoogle検索する趣味があるのだが、基本まず情報が出てくる事はない中、大学以降に研究者として発表してたりすると意外と検索に引っ掛かるのが妙に面白い。真面目な人ほどネットで足が付くのだ。真面目がバカを見る構図になっており、何もセーフティーされない現実が残酷で好きだ。確率としてはこちらの方がぐっと下がるが犯罪を犯しても勿論検索に引っかかる。全体数がそれなりに多い苗字に限った事だったり、結婚で苗字が変わるとゼロになるので、全員が当てはまる現象ではないが、この同姓同名同士による結果出すか捕まるかのレースは見逃せない。有名になりたきゃラッパーになるか人◯すかの広義だ。

 自分の本名の場合、15年前は名前診断くらいしか引っ掛からなかったのに、徐々にスポーツ大会で好成績残した学生が現れて、コンテンツが充実してきた。コロナ禍前はボクシングで好成績を残した選手が上位だったが、数年前に令和の虎に出た志願者によって、順番が大きく入れ替わった。10年前に料理のコンクールで農林水産省賞を貰った学生は、今も根強く上位に表示されている。

 自分以外で見てみると、卒論や研究発表、スポーツでの成績の他には、在籍してる会社のHPで記事として載ると消え辛い且つ検索上位に来る。ネットリテラシーが低かった十年前など写真館のウェディングフォトの作例モデルになると相手と共にフルネームでいつまでも残る。あと当たり前かも知れないが医者は確実に本人がヒットする。新聞で本名と実年齢が出るのとも違うし、芸能人の卒アル流出とも違う、ここでしか味わえない流出感。いや流出ではないんだけど。そして検索する年によって出てくる人物が変わってくるのが一番観察し甲斐があるポイントだ。定点観察からしか得られない栄養がある。2010年後半にかけてネットリテラシーは高くなり下手に情報が出にくくなった分、特定行為に関しては技術が底上げされてる印象だ。あとキラキラネームだとより本人が一発で出てきやすいのもあり、あくまでこの現象は一時代的なものなのかも知れない。

【記録係】
伊藤竣泰


『観察庁24時』

第17話:広告ベスト

ShareButton:

返信する