『後ろに』
種。争い。動物的本能、人間的理性。
人間は共生する方法を見つけ出し、共に生きていく方法を編み出してきた。一周はひとりの一生分より長く。そのためか、時代に適応する方法ばかりを先行させる、と、決めてしまうのは(その思考に支配されると)、感傷が過ぎるのだろうか。ほぼ全てが自らのストレスを転嫁させるための誇大妄想なのか。 報復の積み重ねが世界のいたるところで。何やら、平和ボケが生んだ思考の一つのような気もしてくる。
背筋が凍る、身の毛もよだつ経験のなきもの。何か曖昧な、説明のつかない、どの言葉で表せばいいのか分からない、抽象的な概念ばかりが跡をつけてくる。日々、印をつけてやりくりをしている。
(2019年9月10日 心象記より)