『調子』
幾分か調子が悪い。調子が悪いと、調子が悪いことのみになる。
他は何もなくなる。ただ、調子が悪い。
調子が悪いと言うが、すぐに調子が戻ることも織り込み済みである。繰り返しにより知っているのである。その日は、記憶のすべてが「調子が悪い」のみに置き換わり、他はどう過ごしたやらちんぷんかんぷん。なるべく生の文章であるように、調子が悪い時にその旨を書いておく。
文章を書く気力を考慮すると、この「調子が悪い」はさざなみ程度である。特に何もないのである。そして上記の文を見返した今は、調子が悪くない。得てしてそういうもの。完全なる駄文にて心象を記した。
(2020年01月21日 心象記より)