WOOD

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『osk calmaart』

『先生と仲良かったんで、「まあ、森田はええやろ」みたいになって、先生公認(笑)』

3.好きなアーティスト、憧れのアーティストを教えて下さい

WOOD:憧れのアーティストですよね。昔よく言っていたのはレオナルド・ダヴィンチで格好をつけて言っていましたね(笑)今レオナルド・ダヴィンチを観たり聞いたりしていて、すごい人だったんだぁという。

でも、これはね、一個、置いといて(笑)

昔はアーティストと言っていいのかはわからないんですけど、鳥山明さんですね。

-鳥山明さんのどういうところが好きなんですか?

WOOD:もう、生活の一部にドラゴンボールがあったので、ずっと真似していますよね。もう、バイブル。あとは井上雄彦さんですね。

-漫画はよく読まれるんですか?

WOOD:今でも漫画とかは見るのが好きですね。

-今回の展示も漫画に出てきそうですよね。

WOOD:そうですね。漫画の世界観は今後もやっていこうと思うので、後は色々いるんですけど、現代アートの人、アンディー・ウォーホルがやったのは好きだなって。価値のないものに価値をつけたという。納得ですよね。

-現代アートは発想の転換や作品の捉え方が重要な部分でもあると思うんですけど、その辺りはいかがでしょうか。

WOOD:最近、現代アートも勉強をしていて、すごい楽しい世界。皮肉だなぁと思ったり、そういうのって楽しいじゃないですか。

-そういうものも、”楽しい”に集約されていくんですね。

WOOD:まあ、楽しい(笑)楽しくないと死んじゃうんでダメになっちゃう。

-漫画を描かれていた時に「楽しくない」と伺いましたが、それ以外にも楽しくないこととかありますか?

WOOD:昔の学校の勉強は面白くなかったですね。鉛筆を握ったら絵を描いちゃうんで、下から僕、成績3とか4番目ぐらいを永遠にやっていて。

-授業を聴いていない感じですよね。

WOOD:先生もあきらめているんで、学校の机にマジックで絵を描くんですよ。他のクラスの人がそれを見に来てくれて、先生も「テストの時だけは消してくれ」って。それで、また新しく描く。先生と仲良かったんで、「まあ、森田はええやろ」みたいになって、先生公認(笑)

-音楽とか、他のジャンルで好きなアーティストいますか?

WOOD:ダンスをやっていた時は、洋楽やダンスミュージックみたいなのを聴いていたんですけど、
カラオケにはまってからはJ-POPしか聴かなくて、しかも歌えるJ-POP。そればっかり。僕の十八番は「残酷な天使のテーゼ」と中島みゆきさんです。

-中島みゆきさんの曲は何を歌われるんですか?

WOOD:「空と君のあいだに」、他に「地上の星」もめっちゃ歌います。普通にハウスとかも好きですね。でも、歌いたい。スピッツとかも好き。ごめんなさい、なんか浅はかで(笑)

-いえいえ、先輩とかと行っていたクラブはHipHopが中心に流れているんですか?

WOOD:ヒップホップにハウス。ブレイクダンスをやっていたので、そっちのイベントに行ったら、ブレイクビーツとか90年代のヒップホップがよく流れるんですが、それはそれで結構好き。毎回、同じような感じのばっかりなんですけど、このタイミングでこの曲がきたらテンションがあがるみたいな。

『日本を代表するクルーだと、時代を築いたクルーだなという自負はあります。』

4.創作はいつから始められたのでしょうか

WOOD:いつから始めたかは最初に話しましたが、結構ターニングポイントがありまして。グラフィティは中学ぐらいからで高校はペインティング全般。仕事としてやったのは20歳すぎたぐらいで、25や26の時ぐらいから自分のスタイルで描き出して。

現代アートの業界、画廊みたいなのを知ったのは2年前ぐらいで2018年ですね。

-結構、最近ですね。

WOOD:銀座のホワイトストーン・ギャラリーというところでやらせていただいて、その時は僕知らないからちゃんとやれていなくて(笑)展示会自体はちゃんとやったんですけど、その後の創作活動が。

この1年で、それこそ相棒の大仲のおかげで、ちゃんとやりだした。今回の展示の初日も画廊の人たちが観に来てくれました。

-学校の机から、結構新しいステージに行っていますね。

WOOD:いや、段ボールからですね(笑)

-どんどん変化があっていいですね。

WOOD:バックボーンはいっぱいあるから、色んなことをやってきてよかったなって。昔は器用貧乏だなと思っていて、色んな事に対応できるから自分のスタイルはどれだ、みたいな。やっと今、これだって。それこそピースがそろってきている感じですね。

-余計に今後が楽しみですね。

WOOD:そうですね。一人じゃないから色んな人とできるから、失敗しても笑ってられるなって。失敗話って5年後、楽しいじゃないですか(笑)

-わかります。

WOOD:それができたらいいなって。怖がらず色んなことをやっていこうと。一人じゃないし。

-ふりかえって笑えればそれはそれでよいですね。話は少し変わりますが、WOODさんはYELLOWSUNSというクルーに所属しているんですよね。

WOOD:関西・中部を中心としたクルーなんですけど、今は20人ぐらいおるのかな。15年目ぐらいにはなっていて、やっぱりファミリーというか。ダンスをやっていたので誘ってもらったんですけど、入ったことによってすごい幅が広がったというか。色んな奴らがいるから、色んなところに連れて行ってくれるんですよ。貴重な経験をさせてもらいました。

一番動いていたのが10代後半から20代半ばなんですけど、毎週のように動いて、他県にダンスバトルをしに行ったり、今の自分が形成されているのにクルーの存在はすごい大きい。僕らが第一世代あたりだとしたら、若い世代、子供もいるぐらいでそいつらが今ダンスをしていて。受け継ぐ風にしていますね、若いやつらに「次はお前らだ」じゃないけど。

-受け継がれているんですね。ホームページのメンバー欄に1st Generationや 2nd Generationという記載がありますもんね。

WOOD:ああ、そうですよね。まだ見てないや(笑)
連絡だけたまにしてくれたりすれば。まあ、おっさんがいたら嫌じゃないですか(笑)
ただ、レぺゼンだけしていくのが義務だなと。日本を代表するクルーだと、時代を築いたクルーだなという自負はあります。

-別の地域には別のクルーがいたりするんですよね。

WOOD:色んなチームがあります。ワールドワイドにやっているクルーも、その地域だけでやっているクルーもあります。昔は地域によって個性があって楽しかったなって。今は今の形があるので仕方がないけど。

-音楽とリンクしている部分を感じます。北海道は寒い地域なのでストイックな、静かな音楽が生まれやすい。関西はいろんな要素が混じったアンダーグラウンドな音楽だとか。

WOOD:なるほど。やっぱり環境で、地面がザラザラだから手があまりつけないとか、地面がちょっとななめだからヘッドスピンは苦手とか。その条件でやるから個性が生まれる。今でこそスタジオばっかりでやるんですけど、昔はそういうの楽しかったですね。


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