『存在するだけで、人は人に何かしらの影響を与える。』
自意識からの視点以外にもう一つ。
自らを介在することでしか認識できないが、別地点にある現象としての視点を持つこと。その視点から理論など、技術を会得することへもっと敬意を払えるのではないか。存在するだけで、人は人に何かしらの影響を与える。それ以上を望むことは、自意識の傲慢さとも言えるのか。手を替え品を替えても籠の中の鳥は外へは出られないのだから。
全く意味を付けず、そのままの状態、直観することなしに置いておく、意味をつけることやコントロールすることへの安堵を忘却させる。より純度の高い関係性、すると現象が近くにいることになる。断定的ではなく曖昧さを残すことにより、ある種の普遍性を獲得しているのか。普遍なるものは主体の一番奥にあるものと考えていたが、そうではないのか。
もしかすると、”主体の一番奥”と”曖昧さを残すこと”は同じことを指しているのではないのだろうか。また、教わる。
(2020年04月21日 心象記より)