20200525

『奥底にひそむものを写す、自分では運んでこれない鏡。』

人の良心に基づく社会的道義に背いた行いや心。

その人の基準の中では”背いている”としていることなのに行う。やってはいけないことはしたくなるものなのか、天邪鬼。何もかえりみず、その行為そのものを本当はしたいと思っている、欲望。わざわざそれを人前であったり、社会の中で表明する人はいない。背徳には、”してはいけないという理性”と”したいという欲望”が混ざっているのか。綺麗事では語れない生々しさ、自分のどこかにも潜んでいるかもしれないもの。

こういった主題のものに強い力があるのは、誰しもが多かれ少なかれ持っているか感覚だからこそ、そこに人間らしさを感じ取りやすいのか。(違うと思いたいという意志を抜きにした)共感が生まれやすいのか。背徳という単語が適切かどうかは自信がないか、欲望は人間を考える上で外せない要素としか思えない。

奥底にひそむものを写す、自分では運んでこれない鏡。

(2020年05月25日 心象記より)


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