20190410

『言葉を知り、美しいと感じられれば大丈夫。』

肉体が衰えていくように、感受性なるものは20半ばがピークなのではなかろうか。30代を進んでいく時、そこに知性やある種の専門性がなければ変化を起こせず、同じところをぐるりと回っているだけのような。”教養”というのか、どういう言い方が正しいのかは不明です。

口で話すことと文字に起こすことはどちらも言葉を使用するが、性質に明らかな隔たりがある。そもそも受け取る手段が違う。口で話されたら耳で聴く。文字で書かれていたら目で読む。聴く行為の方が読む行為より、直感的であり瞬発的であるかと。脳にどういった影響を及ぼすのだろうか。

言葉を綴れど、どこか虚しい時がある。なぜか。
綴る行為は浄化的な働きをしていたはずが。
どういうイメージをもたせるのかが定まっていないからなのか。
言葉を知り、美しいと感じられれば大丈夫か。

何であれ、調べていると、心躍る瞬間がある。それも出会いかと。
四字熟語を調べてみた。

かしん-れいげつ【嘉辰令月】

めでたい月日のこと。よい日とよい月の意。

▽「嘉」も「令」も、よい意。「辰」は日のこと。
句例:嘉辰令月を選んで結納を交わす

たいぜん-じじゃく【泰然自若】
落ち着いていてどんなことにも動じないさま。

▽「泰然」は落ち着いて物事に動じないさま。「自若」は何に対してもあわてず、驚かず、落ち着いているさま。
句例:いつでも泰然自若としている用例あなたったら、あんまり愕おどろかない性質たちね。泰然自若たるものね<三島由紀夫・愛の渇き>

けいちょう-ふはく【軽佻浮薄】
考えや行動などが軽はずみで、浮ついているさま。

▽「軽佻」は落ち着きがなく、よく考えないで言動するさま。「浮薄」は浮ついて軽々しいさま。信念がなく他に動かされやすいさま。「佻」は「窕」とも書く。
句例:軽佻浮薄な振る舞い用例昭和維新の目的は、すべての軽佻浮薄の根元を叩きつぶすことにあるのだ。<井上光晴・心優しき謀反者たち>

(2019年4月10日 心象記より)


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