教祖仮面

タイトル:恋のストーブリーグ

※本人の楽曲を聴きながらインタビューを読めます

『ラジオを聴くといわゆるニューミュージックが流れていて』

8.子供の頃のエピソードを教えてください

教祖仮面:脚立につながる話?実家の庭で遊んだりはよくしていた。その頃は脚立はなくて、塀の上を歩いたりしていた。
じいちゃんがひたすら、「お前は運動は全然できないから勉強しろ」って、ずっと勉強をさせられていた。虫取りとか行く時も行きのバスで九九を暗唱させられていた。そんな子供時代だった。引っ込み思案でした。

-おとなしい子供だったんですか?

教祖仮面:そうですね、決して目立つほうではないと思っていたタイプ。幼稚園の頃はけっこういじめられていた気がする。小学校に上がる時にはなくなっていたけど、年中さんから入ったから。

-小学生、中学生の時は音楽は聴いていたんですか?

教祖仮面:小学6年生の時に盲腸で入院したんですよ。それまでは完全にテレビっ子だったんですけど、その一週間テレビが全く見れなくて、ラジオを聴くといわゆる*ニューミュージックが流れていて。

*ニューミュージック…1970年代から1980年代にかけて流行した、日本のポピュラー音楽のジャンルの一つ。

そこから、ラジオを聴くようになりました。ラジオを聴く習慣がついてから音楽に触れる機会が多くなった、それが小学校6年生かな。テレビの主題歌とかは母親がレコードとかで持っていて、よくわかんないレコードも家にいっぱいあって。

-ラジオお好きなんですか?僕も小学生、中学生の時はこっそり深夜に聴いていました。

夜中、聴くからいい。背徳感じゃないけど。多感な時期に合うシチュエーションなんですかね。
当時、ラジオだと、アイドルの人達もテレビじゃ見せない側面とか見せていたんですよね。テレビじゃ悪態つけないけど(笑)

『月並みですけど、ケガしないように』

9.今後の目標を教えてください

教祖仮面:「ライブ減らす」とか言っちゃうと、つまんねぇな‥。どういう景色が見たいとか、そういうのないんですよね。考える余裕がないのかも、いや、最初からそう。月並みですけど、ケガしないように。

「こうなりたくて、こうやっています」というのはなくて。直前に「この人と対バンしたい」とかあっても、それに向けてどうこうとかもないし。

-対バンしたい相手はいらっしゃらないんですか?

教祖仮面:今は誰だろう。その時その時で。

-ちなみに、今でも新しい場所に出演されたりしますか?

教祖仮面:数えたわけじゃないけど、「ここに出演したの初めて」というライブハウスが毎年10件くらいある。

-音源のリリースのご予定はありますか?

教祖仮面:3曲入り投げ銭デモCDは持ち歩いている。また、作んなきゃなぁと思うんですけど。出来上がったやつをMTRにトラックごとに落として、スタジオで歌えばね。それがなかなかやる気でなくて。新しい音源を作らなきゃね。

『とりあえず、何かしくじってもそれはその道がある』

10.今生きているこの人生に関するこだわりを教えてください

教祖仮面:「みんなを笑顔にしたい」というのは一切なくて、何お前ら笑ってたんだよって(笑)
喜んでくれる人がいればね。とりあえず今のところ、自分自身はともかく、総合的にうまくいっていると思う。

人生にまるっきり間違いということはない。完璧に間違えることはない。
悪い意味だと自業自得ということになってしまうが、何かしら結末がある。とりあえず、何かしくじってもそれはその道がある。きっと後から感じることだと思うけど、「今こうなのはあの時ああだったから」というのもあるし。「『これで良かったんだ』と思える日が必ず来る」と思っている。

その時は、腹わた煮えくりかえったりとしても。

11.あなたを構成する9つの作品を教えて下さい

 

※左上より順にコメントを頂いています

・「紅雀」松任谷由実
ユーミンは全部好きだけれど、最も自分の深いところに根付いているのが、たぶんこの紅雀です。
本当に、地味な作品です。

・「1962~1966」The Beatles
いわゆる「赤盤」。ジョン・レノンが凶弾に倒れてしばらくしてから、母がカセット買ってきた。学校を休んだ日に、延々と再生していました。

・「The Nylon Curtain」Billy Joel
それまでの”ピアノマン”キャラ を前作で捨てて、変わってゆく過程での作品、という勝手な解釈です。色々ほどよくて、何より曲が好みです。

・「The Velvet Underground」The Velvet Underground
3rdアルバム。ルー・リードの、泣きたくなるようなポップな部分がよく出ています。

・「②スマイルセンセーション」スマイレージ
ハロプロ各グループの楽曲はそれぞれの雰囲気に寄せている印象ですが、中でもスマイレージは圧倒的に曲そのものが良いです。主にローティーン向けに特化した内容が多いけれども、いちいち刺さります。

・「玉手箱」R.E.M
R.E.Mはバカ売れ前の作品が好きで、このアルバムも、爽やかなんだか泥臭いんだかよくわからない部分がよく出ています。

・「the best of Doors」Doors
あえてのベスト盤。1985年のものです。選曲が本当に秀逸です。

・「Live Rust」Neil Young
はじめて聴いたニール・ヤング。これの映像版も見どころツッコミどころ満載です。

・「ADVENTURE」TELEVISION
自分の中で「2ndアルバム最強説」という思い込みがあって。これは諸々のファクターから当然といえば当然なんですが、この作品はまさにそれです。前作ほどは売れなかったところも含めて。

【アーティスト情報】



教祖仮面


【プロフィール】
熊本県生まれ。
2007年12月、自身がギタリストとして活動していたバンドの企画で、教祖仮面としての活動を開始。
お面を被り、脚立を自由自在に操りながら歌唱する唯一無二のパフォーマンスで、都内を中心に活動中。
2019年9月1日、単独公演「脚立の夜の夢 リターンズ~COBALT LADDER~」を開催。



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