Naoqki Doodah



※ページ毎にご本人の作品をお聴きになれます

『貧困の中にいる人達は声を挙げないからね。声を挙げる以前に、熟考する時間や空間も奪われている』

8.お金についてどう思っていますか?

Naoqki Doodah:有って無い様な、無いのに有る様な、実際にはよく解らない変な物。ややこしいシステムになっていると思うので、不平等が平気で罷り通って、御存知の様に、我々人間の殆どを困らせたり、狂わせたりしている諸問題の大きな元凶の一つでも有り、今のままの形ならば要らない物となって行くのではないか?重要なのはそこでは無いはずだ、と思っています。

-不平等というのはどういう部分でしょうか?

あまりにも一部の人が取り過ぎているでしょう。要するに労働対価、人が一日生きて行く上でどんどん苦しくなっている。働き始めた40年近く前も常に給料は低かったけど、もうちょっと暮らしやすかったと思う。

最低限の文化的で健康な生活、憲法に定められている事だけど、それがただ普通に働いて稼いでいるだけだと出来なくなって来る。出来ている人は良い。しかし、出来ない人が凄く増えているから。頭が良くて能力が高く、かつ世の中を良くしたいと思っている人達も、困った事に自分の仕事で忙殺されていて、現実的には貧困に有る人達の現状が見えて無い。

貧困の中にいる人達は声を挙げないからね。声を挙げる以前に、熟考する時間や空間も奪われている。テレビなどでもあまり取り上げ無いですよね。やったとしても凄く特殊な人達みたいな感じで扱っている。こういう人もいるけど、そんなに多く無いんだろうなって感じに見えてしまう。しかし、実は一杯いるんです。私自身が長年ずっとそういう中でもがいて来たので解るんですけどね。

-現状には何が足りないと思いますか?

Naoqki Doodah:もっと言いたい事が言い合える空気が必要ですね。それが無いと危険だと思います。偏った集団心理みたいなのも生まれて来る。そういった集団心理も一つのバケモンです。政府なんかの予算の付け方も、使い切る必要も無いのに使い切らないと…という事でやっていたりする。そういうのは明らかにおかしいでしょ。その金有ったら他に使う事有るでしょって。困っている人は一杯いるんだから。

そういうのが普通だなんて話は惰性でそうなっているだけで、それが一番良いわけでは決して無い。もうちょっと日本人は声を挙げないとダメですよね。大人がね。子供はそういう事は未だ何も出来無いから。大人が何も言わな過ぎです。無責任ですよ。もっと言って行きましょうよ!そういう空気にして行きましょうよ!

お金に関してはそういう感覚ですね。

『自身の存在、思考、行動が、様々な人々との繋がりによって発展して行く』

9.人生に関するこだわりや、どんな人生にしたいかを教えて下さい

この世にせっかく産まれて来たからには、様々な経験と感動を味わうべきだと思います。自身の存在、思考、行動が、様々な人々との繋がりによって発展して行く。それが文化ですね。
解放区の様なものを先ずは自ら作り上げ、その空間は完全にアナーキーで有り、そこには自由と至上の喜び、またはそこに至るプロセスが有る。それらを慈しみ、楽しみ、学びながら、愛し合える者同士で、愛し合えないならば住み分けて、皆んな誰しもそれぞれが可能な限り自由に生きる、という事が至上ではないでしょうか?


【アーティスト情報】
 

Naoqki Doodah

 
– profile –


1968年5月、東京に生まれる。1980年代中後半(’86~’89)の東京mods sceneで”The Pye”, “The Hair”, “The Own”等のバンドで活動。

1990年代に入り即興主体の音楽へシフトし、”Expression !!” (a.k.a. “Fan Boy There”)を結成(’92~’98)。

free jazz unit ”Kikuchi Art Quartet”への参加(’97~’99)を経て、2000年には、’99年のターンテーブリスト世界チャンプ ”DJ Kou” らと ”N.H.K.”, “The Bumzwitskullz”で活動(’00~’02)。

free jazz / bop band ”The Dadaphonic Ensemble”(’02~’04), 電子音楽実験ユニット ”The Tzaraphonic Ensemble”(’05~’09), reggae / rock band ”The Locals”(’07~’16)等で活動。

2010年代, punk rock band ”水口’Pitpi’晴幸’s Japanese Academic Punks with Tokyo Big Beat Junky”(’12~’15), reggae/boogaloo/soul band “Kashmere & The Vintage Scraps”(’13~’17), reggae/soul/rock band ”The Tokyo Blue Mountains”(’15~’19), r’n’b band ”The Secret Carnival Workers”(’16~’23)、また、Club CACTUSにてblues jam session”Swing & Blues”を主催(’18~) する等、数多の現場でのlive, session, recordingで活動, 幾つかの作品も残して来た。
2018年夏から社会派音楽実験ユニット”dADaPhONiCS”を結成し、Club CACTUSにて毎月第2&4水曜に”Dadalogue”を主催、現在に至る。

【SNS】
Naoqki Doodah


dADaPhONiCS

 

– biography –

“Naoqki Doodah” – drums, loop tracks, compositions, trumpet, trombone, mellophone, clarinet, recorders, wooden flute, charamela, viola, guitar, piano, glockenspiel, percussions, sampler, sequencer, drum machine, tape machine, computer, bicycle buzzer, slide whistle, ratchet, kazoo, kalimba, voice, etc.

“Moofire” – sampler, electronics, turntables, bells, recitation and mc


結成当初の2018年は、MCの”火炎瓶テツ”とセレクター(DJ)の”Moofire”との3人編成でスタート。2019~2021年にかけて、オルガン奏者の”小柳 崇史”、サックス奏者の”稲田’Inatch’貴貞”、コントラバス奏者”白金’Gane’正之”、”阿部 光一郎”、ダンサーの”Nasty Nana”らが去来。
2023年12月現在、Naoqki Doodah、Moofireの2人編成を軸に、Club CACTUSで毎月第2、第4水曜日に開催されている”DADALOGUE”を拠点にライブを行っている他、2023年暮、1st アルバムリリース。

Moofire

現メンバーの”Moofire”は東京・赤羽出身。名門の都立小石川高校に入学するも大学進学はせず、’90年代初頭にジャマイカに渡り、ダンスホール・レゲエの洗礼を受け、東京にて女性のみのサウンド・クルー”Cherry Bomb”を結成し活動。2000年には新たに”Hemo & Moofire”を結成、セレクター&MC、プロデューサーとして、オリジナル”Escape”リディムを制作し、世界中でヒット、シンガー”Ken-U”の大ヒット曲”Doko”をリリースするなど、日本に於けるダンスホール・レゲエ・シーンを牽引。2006年には東京・乃木坂にて”Club CACTUS”を開店、レゲエを中心に全ての良い音楽に門戸を開き、国内外のメジャーからアンダーグラウンドの様々なアーティストが多数出演。2021年に開店15周年を迎えた。店主業、セレクター&MC業の他、自身のインディペンデント・レーベル”PW Records”を2013年に設立、”Rankin Taxi”など、多数のアーティストの作品制作リリースを重ねて来た。2015年からは、レゲエ・シーンで活躍する女性のみから成るダンスホール・レゲエ・バンド”Cherry ‘O’ B Band”を結成、ギター&MCを担当。2018年、ダダフォニックス結成に参加。

dADaPhONiCS

 


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