第7話

ヘボット!DXヘボット!

バンダイより2016年6月発売

 

 ヘボット!とは、ギャグが詰まったボキャネジを3つ組み合わせて作ったギャグで勝負し、ウケて面白かった方が勝つボキャバトルを行い高みを目指す玩具連動型のアニメだ。そしてそのネジを生み出すボキャボットというロボットが登場する。ヘボいボキャボットを主人公が「ヘボット」と名付けそれがタイトルとなっている。
 キャッチフレーズは「ネジをシめて、ユルめて集めて、ネジ込んで」だが、暗に頭のネジがユルいことを示してるわけではない。特筆すべき点としてはお笑い芸人の流れ星が宣伝大使として、アニメにも登場していること。ちゅうえいのギャグを平気で受け止められるかが、このアニメを見れるかどうかのリトマス紙といっていい。
 今回、言及したいのはアニメではなく玩具の方である。玩具は、大きく分けてヘボット本体とそれに差し込むネジの二種類。

 

【ネジの外れた消費行動】

 問題はこのネジである。入ってるギャグが「フトンが吹っ飛んだ」レベルであるにも関わらず、それらが商品として有料になっているのだ。しかもランダムで販売してるから、面白いのか面白くないのかお金払わないと分からないという形式が何とも言えない。シークレットが当たろうが、何が当たろうが、「フトンが吹っ飛んだ」レベルに変わりはないのである。ハズレしかないクジを開封するよりももっと虚無な感じ。新品のティッシュの蓋を剥がして捨てる、トイレットペーパーの芯を捨てて新しいのに取り替える、のと同レベルの動作に感じる。大人になってまで「面白ギャグ」を買う行為、これはなかなかの上級者向け消費行動である。

 

【現代人に必要なネジ】

 この「フトンが吹っ飛んだ」レベルを作品のメインウェポンとして戦う姿勢を見る限り、「爆笑ギャグ漫画」と同じジャンルだろう。しかもヘボットはうんこちんこに頼らず、正統派爆笑ギャグ路線を走っている。
 この手のアニメ漫画で大爆笑していた子供らは成長し大人になるにつれ、うんこちんこは下ネタへ。悪口は揶揄や皮肉に。人生経験と知性を帯びてどんどん形を変えていく。
 では爆笑ギャグは何処へ?今どこで何を?
何もかもが自由だったあの頃と比べて、大人になった僕らに足りないものって何なんだろう?少し難しく考え過ぎてないだろうか?力を抜いて、アタマのネジも抜いてみよう。ほら、ちょうどいいボキャブラリーの入ったネジがあるよ?使うかい?

【記録係】
伊藤晋毅


『観察庁24時』

第6話:似てる人の発見
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